フィルムで撮った写真は、 プリントも原板のフィルムも 『物理的な存在』なので、 経年劣化で退色・変色してしまうほか、 事故的に損傷させてしまうこともある。
デジタル化すれば、 (画像ファイルが利用できる環境がある範囲内に限られるが、) 画質が経年劣化せず、 複製できる『データ』なので 複数の媒体(ハードディスク、光学ディスク、クラウド、・・・)に重複して保存しておけば 事故的に失ってしまうリスクを低減できる。
昔の写真プリントのデジタル化は、 思い出的な記録としての目的であれば、 新たな出費をかけなくても、 たいていの家に既にある スキャナー一体プリンターとパソコンだけでもできる。
・・・が、 フィルムでは 元のプリント自体から 理想的な加減にはなり難かったものを、 更に スキャナーの再現性の限度での制約が重なってくるので、 手間暇かけて調節しても、 元プリントの色調や階調感まで完全に再現するとか 現代の 撮影から全てデジタル環境のレベルでのクォリティーまで望むのは 無理もある。
特に 白っぽいものや暗い部分が 重要な要素だったりするものは 難が目立ってしまうことが多い。


